根管治療の複雑性

根管の中の形状は、人それぞれの一本一本の歯によってまったく異なった形態でできています。曲がっていたり、枝分かれしていたり、とても複雑な構造になっているため、肉眼では到底確認することはできません。

根管の形が複雑であるほど、治療の難易度も上がります。不完全な治療で根の先に病気が波及すると抜歯を余儀なくされることもありますので、適切な根管治療は、歯の寿命を左右するとても大切な治療です。

歯科用顕微鏡による根管精密治療

根管の形状は非常に複雑で歯科用顕微鏡でなければ、その内部は見られません。

当院でも歯科用顕微鏡を使用する前はレントゲン写真から根管形態をイメージし、器具から伝わる手指の感覚で治療を行っておりました。歯科用顕微鏡を導入してからは根管内部を実際に確認できるので、根管内の汚物や感染歯質を確実に除去出来たり、根管内部に発生した亀裂を見つけることが出来るようになり、無駄に治療を長引かせることが少なくなりました。

根管治療は再治療が重なると成功率が低くなるので、精密治療による根管治療の効果は高いと考えております。

歯科用顕微鏡による精密治療は自費なの？

もちろん保険で対応できる症例もありますが、まだ現在の保険制度では一部にしかすぎません。

しかし、当医院では通常の保険治療の患者さんでもドクターが歯科用顕微鏡の必要性があると判断した場合は確認程度ではありますが、歯科用顕微鏡を使用いたします。